神々が宿るとされる草「真菰」

真菰について

真菰はイネ科の多年草で水辺の湿地に群落をつくる沼沢植物です。4月初旬のころに芽を出し、茎や葉は2m以上に成長します。9月中旬から10月中旬にかけて黒穂菌が寄生することで茎が肥大します。これがマコモタケです。内部には白い髄組織が詰まっていて非常に軟らかく、シャキシャキとした独特の食感があります。このマコモタケは、中華料理の高級食材として幅広く使われてきましたが、和食でも天ぷら、フライ、炊込みご飯、サラダなどにするとおいしくいただけます。

 

神事、仏事

出雲大社では、毎年6月1日に「凉殿祭(すずみどののまつり)」別名「真菰神事」が行わています。これは大国主大神が、夏服に衣替えして「出雲の森」で暑さを避けられていたという故事に因んだ神事です。参道に置かれた真菰の上を国造が大御幣と共に参進祈念する神事で、国造(神様)が踏まれた真菰を頂くと無病息災、田畑に撒くと五穀豊穣との信仰があり、氏子は競ってもらい受け、まずは神棚に祀ります。また、お釈迦様が真菰で編んだむしろ(寝床)に病人を寝かせて治療されたという仏話があり、これが日本に伝わり、お盆に真菰で編んだ「盆ござ」や「盆舟」を奉げるようになったと云われております。

 

真菰を使った水質浄化

水中の汚濁物を取り除く働きがあることから、植生浄化施設や植生回復浄化施設等においても利用されています。島根県の斐伊川や霞ヶ浦、琵琶湖を始め、ラムサール条約に指定されている沼地などで真菰を使った水質浄化事業が行われています。

 

 

真菰の健康効果

食物繊維が豊富で、ケイ素や葉酸などの他ビタミンB1・B2、カルシウム・鉄などのミネラル、クロロフィルを含有します。これらの成分が体内の有害物質を排出して腸内の善玉菌を増やし慢性疾患を予防、血圧や血糖値の低下、免疫力の強化などに有効といわれています。

中国の代表的な古書「本草綱目」には、真菰が肺・心臓・肝臓・脾臓・腎臓の五臓を利し、毒を消すとあります。また、弘前大学の角田幸吉博士は、動物実験による真菰の薬学的研究結果を学会に報告し、大きな反響を呼びました。その内容は、以下の通りです。(「驚異の原生真菰健康法」より抜粋)

 ①血圧を下げる。

 ②副腎皮質ホルモンの分泌を促進する。 → 毒素を体外に排出する働きが増進する。

 ③免疫力を強化する。

 ④血液を浄化する。

 ⑤悪性腫瘍の増殖を抑制する。

 ⑥血糖値を下げる。

なお、静岡大学の河岸教授らの最近の研究発表では真菰は骨粗鬆症やアルツハイマーの予防に効果があることが明らかになっています。

 

 

 

私たちが真心込めて栽培しました

ここは島根県雲南市大東町山王寺の棚田です。全国棚田百選にも選ばれている自然豊かな地域です。

山水が流れ込む田んぼで2012年より栽培を始めました。有機栽培指導の西村和雄先生から苗を頂いたのがきっかけです。現在は約2反で1500株の真菰を育てています。もちろん農薬や化学肥料は一切使いません。県のエコロジー農産物(農薬、化学肥料不使用)の認定も受けています。

私たちが育ている田んぼの水は全て自然の山水です。他地域の真菰と比較すると背丈も高く極めて精力的に育ってくれています。山林のミネラル分が多量に流れ込んでいると考えられます。

 

まこも茶とまこも青葉パウダーの原料は最も勢いが良い6月~8月の葉を刈り取ります。9月~10月はマコモタケの季節です。

出雲大社ご本殿しめ縄として奉納する葉は10月に刈り取ります。

 

まこもギャラリー