出雲國の菰座
komoza

komozaについて

まこもの筵(むしろ)・御座(ござ)敷物を総称して菰座(komoza)といいます。

由来

枕草子など平安時代の史料には、出雲國の産物として「まこもの莚(むしろ)」が登場します。当時、京の都ではよく知られたブランド品であったようです。

同時代成立の延喜式では神事に際して神職が座るために「まこもの筵」を敷くことが定められ、出雲國から筵が毎年300枚献上されている事や、まこもの筵を朝廷の神事で使用することなども記載されています。

 

まこもは出雲國風土記にも登場する薬草の一つですが、出雲國は薬草を用いた医療の國としも知られています。出雲國は、とても霊性の高い地域であり、まこもは特別な価値を持っていたと考えられます。

 

また、お釈迦様がまこもで編んだ筵に病人を寝かせて治療されたという仏話も残されており、まこもの筵が癒やしの効果を果していたのでしょう。

 

枕草子 平安中期の清少納言(せいしょうなごん)の随筆

延喜式 平安時代中期に編纂された格式(律令の施行細則)で、三代格式の一つであり

    律令の施行細則をまとめた法典。

 

参考文献

山陰中央新報「島根の歴史49号」、出雲國まこも風土記、出雲の薬草と暮らす、ウキペディア

筵(むしろ)と御座(ござ)

一般的には、筵は収穫物を広げて干すために屋外で使うことが多いので稲わらが使われます。御座は室内で使うのでイグサを利用します。

 

貴人の席を「御座(ぎょざ」と言ったので、その敷物が御座(ござ)と呼ばれるようになったと考えられます。

 

平安時代には神事には「まこもの御座」を使っていましたが、近年では国産の「まこも」が入手困難となり中国産のまこもを使った御座が多く使われています。しかし、重要な神事には今でも国産の「まこもの御座」が使われています。

 

 

作者紹介コーナー

komozaの作者を紹介します。ご要望の際は直接お尋ねください。

基本的な質問は次のコーナーよりお問い合わせください。

しんや きょうこ

島根県雲南市 山王寺の棚田 という場所にご縁したことで、まこもに繋がり、まこもを栽培から加工まで。たくさんの仲間たちと作り上げます。

菰座【NEHAN】【KAKUSEI】

是非、手にしてみてください。

90㎝×180㎝~40㎝×40㎝のkomozaを製作します。神事、瞑想、エステなどにご利用出来ます。

 

連絡先 (ホームページ製作中)

ブログ https://ameblo.jp/realize-1118-shimane/entry-12810810523.html 

戸谷 昌代(Masayo Toya)

自然豊かな安来市広瀬町奥田原で真菰を育てながら手織りをしています。経は草木染めで染めた糸に真菰の葉を織り込む作品を得意としています。機織機を使って製作するので精密な作品が出来上がります。敷物、壁掛けなどにご利用ください。

 

連絡先(ホームページ) 結工房 https://yuikoubou.net/ 

山内ゆう(紙布織家)

石州和紙を用いた紙布織を独自の手法で復刻し、名刺入れなどの小物から暖簾、帯など様々な制作のご依頼を承っております。真菰の特性を生かしてご相談しながら一つひとつ丁寧におつくりいたします。綿糸や絹糸、ほか異素材の使用も可能です。

 

連絡先(ホームページ)紙布織山内 https://shifuori.com

 

 

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